韓国にはAmazonがない

Twitterで偶然見かけて、そういえばこれって意外だったよなと思い出し改めて日記に書くことにした。

韓国に来てから5ヶ月も経つとさすがに慣れてしまうもので、少なくとも家およびその周辺に関していえば、もはや実家のような安心感、といった趣がある。

韓国に来たばかりですべてが新しく、毎日熱心に長文ブログを更新していた時のことがすでに懐かしく思われる。

 

それはそうと、韓国にはAmazonがない。

とはいえ現代社会、特にコロナ以降の世界においてネットショッピングが使えないとかなりの死活問題な訳で、至極当たり前にAmazonに代わるサイトが存在している。

わたしが使っているのは'쿠팡'(クーパン)というものだが、他にもいくつかの会社が鎬を削っているとのこと。

もちろん、全て韓国資本の会社である。

 

わたしが見たツイートのリプライツリーには、韓国独自の金融システムのセキュリティが強固ゆえに参入が不可能らしい、といった内容がぶらさがっていた。

韓国でネットショッピングをするには、まず住民登録カード(外国人の場合は外国人登録証)が必ず必要であり、

また、韓国国内で発行されたクレジットカードまたは銀行口座カード(面白いことにデフォルトでデビッドカードの機能が付与されている)でしかオンライン決済が行えないことになっている。

外国人登録証が発行されるまでの期間は自分の足で買い物に出向かざるを得ない。

確かに極めて独自かつ強固なシステムといえるだろう。

 

しかし、内部者だからこそ指摘できる疑問点を挙げさせてほしい。

中国資本の通販サイト(淘宝網、AliExpressなど)は至って普通に韓国国内でも使うことができるのだ。

スマホ・PC関連の小物とかよく分からない安そうだけど可愛いバッグとか買わせていただけるのは嬉しいのだが、なにか背後にアジアの薄気味悪い権力ピラミッドが透けて見えるような気がしないでもない。

 

……とここまで書いて気づいたのだがiHerbも韓国に問題なく配送できるし、なんなんだ。

類似の話題でいうと、韓国ではGoogleマップが使えず、Googleそのものもかなりシェアが低いのだが。

韓国市場への参入が打診された時点で自国に対抗企業がいた場合、サービスをブロックするシステムにでもなっているのかもしれない。

ちなみに、検索エンジンNAVER一強、地図アプリはNAVER地図とカカオマップがいい勝負である。

 

 

日本にいる友達に韓国のものを贈りたい時、関税や輸送にかかる時間を考えたら結局そちらの方が割安な気がして、Amaozonで同じものを探して、友人宅を配送先に設定する、ということをよくやる。

特に夏場、果物の時期はたいへん有効に活用させて頂いた。

しかし、韓国の住所に荷物を送れる通販サイトたちは韓国発行のカードでしか決済できないので、こうやって気軽にものを送ることができないのだ。

 

最近はコロナの影響で韓国に住む友人や恋人にプレゼントを贈るため、日本でいうところのスターバックスカードのように、韓国国内で使える商品券や引換券を気軽に購入できるサービスが始まったようである。

現在サービス対象は飲食物に限られておりAmazonほど自由は効かないものの、これまでの状況を考えれば圧倒的に便利になったといえるだろう。

韓国に知人がいらっしゃる皆様も、ぜひご利用を検討されてみて欲しい。

どうでもいいが、明日はわたしの誕生日である。

 

 

 

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